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2004/05/06

病に克つ! うつ病3

 うつ病は、抗うつ剤の進化で、70~85%が治癒または改善するようになったが、重症だと薬が効かないことがある。その場合は「電気けいれん療法」が候補になる。
 一昔前に行っていた「電気ショック療法」の改良版だ。その起源は1938年、イタリアで統合失調症(精神分裂病)患者の頭部に屠蓄場で使用されていた電極を当てたら劇的に改善したことだった。薬がない時代だったので世界中に広まったが、向精神薬が普及すると下火になった。
 それが1980年代に、うつ病の治療法として見直された。抗うつ剤が効かない重症例に効果をあげたからだ。その方法は、施行前に麻酔をかけ、筋弛緩剤を投与し、高濃度酸素を吸入させたうえで、100ボルト前後の電極を前頭部2か所に当て、5~6秒通電する。けいれん発作が30~50秒続いた後、酸素吸入をして数時間安静をとる。
 これは入院して、1週間に2回、合計6~12回行う。以前はナマで電気をかけたので、呼吸が止まったり、激しいけいれんで骨折することもあったが、現在の方法なら患者の苦痛は小さい。抗うつ剤が効かない患者も、これで抑うつ感や自殺願望が消え、快方に向かう例が多い。なぜ効果があるかは不明だが、電気刺激がコンピューターのリセットのような作用をするという説がある。
 最近は、電極の代わりに磁気コイルを前頭部に数秒間当てる「磁気刺激療法」も試験的に行われている。麻酔を使わず、体への負担がないので、外来で手軽にできる。

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