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2004/07/27

生命保険の転換は お得?

《生命保険の「転換」とは、契約のやり直しとほぼ同じこと》
 簡単にいえば、今の保険を「下取り」して、その下取り価格を新しい保険の「頭金」に充てることだ。終身保険や定期付き終身保険などは、加入から何年かして解約すると「解約返戻金」というのが払われる。転換は、今の保険をいったん解約し、その解約返戻金相当額を新しく入る保険の一時払い(保険料)に充てる。つまり実質は、保険会社の新しい条件で保障額を増額して契約し直すのと同じことといえる。
 まったく新規で保険に加入するより、頭金を払う分だけ保険料が安くなったり、実際に解約して返戻金を受け取るより、やや多い額が頭金に充てられたりするから「お得です」とか、「数千円の保険料アップで、数千万円保障が増えるので転換しましょう」などと以前に契約した保険の保障額を増やすために、勧められることが多い。
 でも、注意が必要。例えば、2000万円だった保障額を4000万円に増額できるといっても、これまで積み立てた解約返戻金が頭金に使われてしまうわけで、またゼロからのスタートになる。また、大体昔の保険のほうが、有利な条件で組まれたことのほうが多いから、"転換"して、若い頃の有利な保険料設定や、予定利率をご破算にしてしまうのはもったいない。

《保障額を増やしたいなら「増額」するか「新規」で検討》
 だから転換を勧められたときは、こんなことを確認してみる必要がある。
・解約返戻金はどうなっているか
 現在の保険と転換後の保険で比べて、10年後や60歳時点での返戻金が大幅に減らないか
・保険料を払う期間が長くなっていないか
 支払い期間が長くなると月々の保険料は安くても、総支払額は増えてしまう
・終身保険部分が減っていないか。予定利率は下がらないか
 一生保障される金額が減っていないか注意。利率は昔より下がる可能性が高い

 掛け捨ての部分が増えると、保険料が安くなるが、終身の保障も減ってしまう。利率も大幅に下がるならばもったいない。それから「新しい特約や保障がつけられないので、新しい保険に転換しましょう」というセールストークもよく使われるようだが、もしどうしても、その新しい保障が必要なら、新規に必要な分だけ入った方がお得なことが多い。
 見かけの保険料はアップしたとしても、そのまま現在の保険を増額する、または新規に必要な保険を選んで加入するほうが、トータルにみれば転換よりトクすることがほとんどなので覚えておいて損はない。
 最近は販売コストを安くしたネット販売中心の保険が充実しているので、コンパクトに追加するのも賢い選択といえる。

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