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2004/08/12

病に克つ! 適応障害2

 適応障害が、皇太子妃雅子さまの病名として公表され、にわかに注目されている。この病気は精神科受診患者の約10%を占め、比較的軽い部類に入る。どの年代でも起こるが、思春期や青年期によく見られ、男性より女性に多い。
 環境からくるストレスが原因で、不安,抑うつ,焦燥などの感情的な症状だけでなく、不眠,食欲不振,全身けん怠感,頭痛,腹痛などの身体症状や、欠席や欠勤,引きこもり,粗暴行為などの問題行動を伴うことがある。
 周囲は見過ごしがちだが、子どもなら不登校、社会人なら出社拒否を起こして、初めて気づくことが多い。このときに周囲がどう対応するかが問題になる。特に不登校を起こした子どもの親の対応は重要だ。
 文部科学省の調査によると、小中学生の不登校(病気や経済的な理由がなく年間30日以上欠席する児童・生徒)は増加傾向にあり、約13万人に上る(2002年度)。高校生の不登校も多いが、こちらの統計はない。不登校の理由はさまざまだが、適応障害がかなりの割合を占めると思われる。
 適応障害の治療は、まず原因となっているストレスを軽減することだ。適応しやすい環境に調整できればいいが、学校という環境は一朝一夕に変わらないから、思い切って休学させるといい。登校の無理強いは、それ自体がストレスになるので避ける。精神科や心療内科で診断書を書いてもらえば堂々と休める。こうして精神的なエネルギーが回復したら、自分から学校に行きたくなることが多い。

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