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2004/11/01

せっけん入り 馬の汗

 秋の競馬シーズン真っ盛り。長距離を馬が走りきる秘密は、汗に隠されているらしい。
 1レースで馬は10㍑もの汗をかくという。汗は蒸発するときに気化熱を奪い、火照った体を冷やす。2千㍍を走る間の熱が蓄積されると、馬の体温は5度も上がる計算になるが、汗が体温上昇を食い止めている。
 巧みな体温調節なのだが、この戦略を取る動物は人間や馬など、実は少数派だ。
 毛が邪魔なのだ。汗が皮膚の表面全体に広がるのを、毛が妨げてしまう。全身で汗をかかないネコ科動物などは、長距離を走れない。
 その点、馬の汗は巧みだ。ラセリンという界面活性剤が入っている。界面活性剤はせっけんの成分。馬の汗は、水がなじみにくい毛に、はじかれることなく全身に広がり、皮膚から蒸発していく。
 レースを終えた馬の首筋が白く見えるのは、手綱でこすれた"せっけん"混じりの汗が泡立った跡だ。
 馬に劣らず「汗かき動物」の人間は、進化の道のりで毛が薄くなり、汗の恩恵を享受できるようになった。
 ちなみに、競馬ファンが手に握っている「汗」は興奮のために出てくる汗。体温調節と直接の関係はない。汗もいろいろだ。

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