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2005/05/06

正常眼圧緑内障3

 緑内障により毎年約2000人が失明している。糖尿病による失明の約3000人に次ぎ、中途失明原因の第2位を占める。
 緑内障のうち6割は眼圧が正常で起こる正常眼圧緑内障だ。原因ははっきり分からないが、もともと視神経が弱くて正常な眼圧に耐えられなかったり、視神経を取り巻く血管に血流障害があって視神経に十分な栄養や酸素を届けられないことなどが考えられる。
 治療法は、眼圧が高い緑内障と同じく、眼圧を下げる点眼薬が中心になる。眼圧が正常範囲(10~21㎜Hg)であっても、より眼圧が低いほうが緑内障の進行が遅いからだ。眼圧を1㎜Hg下げるごとに、視野障害のリスクが10%下がるという報告もある。
 眼圧を下げる点眼薬には、眼球の中を循環する房水(ぼうすい)がつくられる量を減らして眼圧を下げるベータ遮断剤と、房水がたまらないように作用して眼圧を下げるプロスタグランジン製剤とがある。眼科では、まず片目だけ点眼を開始し、数日後に左右の眼圧差をみて、効果が見込まれたら両目に点眼を始めることが多い。自覚症状が乏しいだけに、決められた時間の点眼を忘れる患者が少なくないが、三度の食事以上に大事な習慣にする必要がある。
 点眼薬で眼圧が狙いどおりに下がらないときは、眼球の中の房水の排出路をつくる手術をする。一方、眼圧を下げても緑内障が進行する場合は、視神経周囲の血流改善を期待してカルシウム拮抗薬の内服を併用することがある。

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