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2005/06/02

薬物依存症2

 麻薬や覚せい剤、シンナーなどの薬物依存症は病気だ。病気だから治療法があり、治療が成功すれば薬物と縁を切ることができる。ただし、通常の病気と違い、アルコール依存症の治療と同様、本人に薬物をやめようという強い意志がないと治療は続かない。
 治療は、薬物を常用して幻覚や妄想、興奮を伴う場合は入院が必要になる。興奮期には抗精神病薬のゾデピン、フェノチアジン系で抑え、幻覚や妄想が起これば精神安定剤のハロペリドールなどを使う。数週間~2か月前後で精神的に落ち着きを取り戻し、薬物に支配されていた自分を見つめなおすようになる。退院後も、断薬を続けるために通院治療を続け、並行して薬物依存症患者の自助グループに参加する。一方、幻覚や妄想が軽くて、周囲の協力が得られる場合は、最初から通院治療が可能だ。通院は1週間に1回程度で、精神療法(カウンセリング)が中心になり、断薬による幻覚や妄想、意欲の低下があれば抗精神薬などの薬物療法も行なわれる。
 医療機関ではないが、リハビリ施設の「ダルク(薬物依存リハビリセンター)」が全国に二十数か所ある。入寮生活を数か月間続け(入寮費は月十数万円)、その間は1日2~3回のグループミーティングに参加して語り合い、食事の準備や清掃を分担し、レクリエーションを楽しみながら社会復帰を目指す。定期的にミーティングを行なっている自助グループ「ナラノン(匿名の薬物依存症患者という意味)」も各地で活動している。

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