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2005/08/24

病に克つ! 統合失調症1

「自分に命令する声が聞こえる」「自宅や職場に盗聴器が仕掛けられている」「自分の悪口が言いふらされている」。そんな幻覚や妄想(陽性症状)にとらわれて大騒ぎしたと思うと、一転して感情が乏しく何にも興味を示さず無気力になる(陰性症状)。統合失調症の典型的な症状だ。幻覚や妄想が出る陽性症状がずっと続く人もいれば、陽性症状と無気力な陰性症状を交互に繰り返す人もいる。
 以前は「精神分裂病」(ドイツ語のスキゾフレニア=精神状態の分裂=の直訳)と呼ばれていたが、日本精神神経学会が2002年に病名を変更した。その背景には、この病気を発症すると次第に精神が荒廃して最後は廃人になるケースが多かったが、近年は抗精神病薬の登場で症状が改善し、完治するケースも増えたからだ。病名変更によって、この病気に対する先入観を改めてもらおうというのだ。
 病気の原因ははっきりわかっていないが、脳の機能に障害があって起こるとされる。脳の中では、神経細胞同士の間でさまざまな情報を伝えるために神経伝達物質という化学物質が働いているが、それが過剰に働いて神経伝達に混乱をきたすのだ。
 発症のきっかけは、新しい環境に入ったとき(入学、就職、結婚)や、対人関係のトラブル(失恋、離婚、いじめ)が多い。10歳代後半から20歳代にかけて発症しやすく、発症率は100~120人に1人の割合で男女差はない。この病気は本人も家族も隠したがることが多いが、決してまれではない。

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