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2005/08/25

病に克つ! 統合失調症2

 かつて発症したら一生治らないと思われていた統合失調症(精神分裂病)だが、効果の高い抗精神病薬の登場で症状が改善したり完治する人が増え、4人のうち3人は社会的に自立できるようになった。
 統合失調症に特有の幻覚や妄想は、脳内の神経細胞の信号を伝える伝達物質の一つ、ドーパミンが過剰に働くことで起こると考えられている。そこでドーパミンの働きを抑える抗精神病薬(クロルプロマジン、ハロペリドールなど)を使うと、幻覚や妄想といった陽性症状が改善する。
 一方、この抗精神病薬は、統合失調症のもう一つの症状である感情が乏しく何にも興味を示さず無気力になるといった陰性症状には効果がない。陰性症状は、脳内の神経伝達物質のセロトニンの働きが低下することで起こると考えられるので、ドーパミンとセロトニンの両方に作用して、陽性症状にも陰性症状にも効果が期待される新規抗精神病薬(リスペリドン、クエチアピンなど)が開発された。手や体のふるえ、舌やあごのこわばりといった副作用も少なく、治療に効果を上げている。
 こうした薬物療法で症状を改善しながら、リハビリテーションを行う。具体的には、入院中なら作業療法士などによる作業療法やリクリエーション療法、外来ではデイケア施設に通って体力や集中力の回復を図ったり、対人関係など日常生活で起こるさまざまな問題を解決する技法やストレスへの対処法を身につける。

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