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2005/10/03

アナフィラキシー1

 ハチに刺される、食事をする、医薬品を注射される。それらの直後に呼吸困難、おう吐、発疹(ほっしん)、下痢など複数の症状が現れる。異物が身体に入ったときに過剰に反応するアレルギーの一種が、アナフィラキシーの典型的な症状だ。食物は、そば、ピーナツ、大豆、チョコレート、牛乳、卵、貝類などで起きやすい。とくに血圧が下がって意識を失うなど、重い全身症状はアナフィラキシー・ショックと呼ばれ、命を落とすこともある。一昨年(2003年)は、ハチで24人、食物で3人、薬剤で19人の死者が出ている(厚生労働省調査)。
 アナフィラキシーの語源は、フランス語のアナ(反対)とフィラキシー(防御)の合成語で「無防御」という意味だ。1902年にフランスの生理学者リシエーらが、イソギンチャクの触手から取り出した毒素を犬に注射して免疫をつける実験をした。が、2回目に少量の毒素を注射したところ、犬は激しいショック症状を起こして死んだことから、毒素に無防御という意味でアナフィラキシーと命名した。
 しかし、アナフィラキシーは身体の免疫システムが過敏になることで起きる急性アレルギー反応であることが後にわかった。特定の食物やハチの毒素など(の抗原)が初めて体内に入ったときは何も反応しないが、そのとき体内では抗体がつくられる。再び同じ抗原が入ってくると、ヒスタミンやロイコトリエンなどが放出され、発疹、呼吸困難、低血圧など激しい全身症状を引き起こすのだ。

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