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2005/10/10

病に克つ! がんの痛み1

 日本人の2人に1人はがんになり、3人に1人はがんで亡くなる。がんになると、8割の人が中程度の痛みから非常に強い痛みを感じる。「がんそのものは怖くないが、痛みが怖い」という人も少なくない。
 がんの痛みには、モルヒネなど医療用麻薬が効果をあげる。ところが、人口当たりの使用量では、日本は欧米の10分の1以下だ。日本のがん患者の多くは、医療用麻薬を満足に与えられず、痛みに苦しんでいることになる。
 日本で医療用麻薬の使用量が少ない理由のひとつは、がん治療に当たる医師のモルヒネに対する偏見がある。今年(2005年)1月、製薬会社のヤンセンファーマが、全国のがん治療医295人にアンケート調査したところ、26.8%が「10%以上の割合で精神依存が起きる」と回答し、9.9%の医師が「精神依存が原因で医療用麻薬の使用をためらう」と答えた。
 そして「医療用麻薬を使っていない」と答えた医師は34.6%に上った。実際は、痛みを緩和する目的で適量を処方する限り依存性を生じることはないし、WHO(世界保健機関)は1986年に、がんの痛みをモルヒネなど医療用麻薬で治療するガイドラインを出しているのだ。
 一方、末期がん患者などに対して痛みを積極的に治療する緩和ケア病棟(ホスピス)は全国に144施設ある(今年5月現在)。がんの猛烈な痛みに苦しんでいるのに、担当医が痛みの治療に消極的だったら、そうした施設に転院するといい。

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