« 病に克つ! がんの痛み1 | トップページ | 病に克つ! がんの痛み3 »

2005/10/11

病に克つ! がんの痛み2

 WHO(世界保健機関)は1986年に「がん疼痛(とうつう)治療指針」を作成した。世界中のがん患者を痛みから解放するため、モルヒネなど医療用麻薬による治療法を普及させることを目的にしている。ガイドラインは、次の5つの原則を掲げている。
1. 経口投与を基本とする。飲み薬なら特別な設備や器具が不要で、麻酔医科以外の医師でも痛みをコントロール可能になるからだ。
2. 薬物の作用時間を考えて、時間を決めて十分な量を服用すること。モルヒネの場合、効果が5時間前後続くので、4時間ごとに服用することになる。
3. 痛みの強さに応じて弱い順から使い、強い痛みに対しては強い痛み止めを投与する。鎮痛剤は弱い順に、非ステロイド系抗炎症剤(ジクロフェナックなど)、弱オピオイド(リン酸コデインなど)、強オピオイド(モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルの3種類)がある。この順に使う3段階ラダー(はしご)が推奨される。が、疼痛治療を受けていなかった人でも、強い痛みを訴えたら最初からモルヒネを使うこともある。
4. 個人の特性に合わせる。薬の効き目は個人差が大きいので、最大の鎮痛効果をあげ、最小の副作用(吐き気、便秘など)に抑える投与量を調節する。
5. 以上の4原則を守ったうえで細心の注意を払って使う。
 このWHO方式は、日本でも疼痛治療の標準になっていて、がんの痛みの80~90%は緩和するとされる。

|

« 病に克つ! がんの痛み1 | トップページ | 病に克つ! がんの痛み3 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11205/6352740

この記事へのトラックバック一覧です: 病に克つ! がんの痛み2:

« 病に克つ! がんの痛み1 | トップページ | 病に克つ! がんの痛み3 »