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2005/10/04

アナフィラキシー2

 食物や薬剤、ハチ刺されなどで、おう吐や発疹(ほっしん)、呼吸困難など全身症状が現れ、ときには死に至るアナフィラキシー。薬剤やハチの毒素ならともかく、なぜ食物で起こるのだろうか。
 通常、食物のタンパク質は、胃から小腸を通る間にアミノ酸に分解されて吸収される。ところが、アミノ酸に分解されずに未消化のタンパク質のまま吸収されると、身体がそれを異物と認識して、免疫システムが発動されるのだ。サバを食べてジンマシンになったり、卵料理をとるとアトピーになったりするのと同様のアレルギー反応だが、急激に症状が悪化するものをアナフィラキシーという。
 特定の食物でアナフィラキシーを起こしたら、絶対に避けることだ。「少しずつ食べれば免疫がついて治る」といった誤解は命取りになりかねない。確かにアナフィラキシーを起こす子供が成長すると治ることが多いが、免疫がついたからではなく、消化能力など身体の機能が成熟したためだ。
 ちなみに、花粉やゴムにアレルギーのある人はアナフィラキシーになりやすい。組成が似ているため、スギ花粉はトマト、ブタクサはバナナやキュウリ、ゴムはクリに反応しやすい。
 食後すぐに運動してアナフィラキシーを起こすことがある。筋肉に血液が集まり、消化機能が低下し、タンパク質が未消化のまま吸収されるからだ。これを食物依存性運動誘発アナフィラキシーという。これを経験した人は、食後2時間は運動を避けること。

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