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2005/10/18

病に克つ! 自殺2

 最近、働き盛りの40~50歳代の自殺が増えているが、60歳以上の高齢層にも自殺が多い。その理由は、高齢になるほど、うつ病が増えるからと考えられる。60歳以上の約15%はうつ状態にあり、5%近くがうつ病と診断されるという報告がある。成人のうつ病の有病率は2%前後なので、高齢者は高率にのぼる。
 高齢になると、身体の機能が衰える、同年代の友人たちの訃報(ふほう)をよく聞く、退職や子どもの独立などで社会的地位を失うなど、うつ病になるきっかけが多いからだ。高齢者のうつ病は、症状の出方に特徴がある。気分が落ち込むという訴えより、身体の症状を訴えることが多い。それもたいした病気でないのに、不安が強かったり、「自分はもうダメだ」と悲観することが多い。
 もう一つの特徴は、高齢者のうつ病が進むと、認知症(痴呆症)と間違えられることだ。今日は何曜日かわからない、朝食を食べたことを思い出せないなど、記憶力の低下と思われがちだが、うつ病で身の回りに関心を失って覚えていないだけのことがある。中には、認知症とうつ病が混在していることがあり、こういう患者にうつ病の治療を行うと、認知症の症状も改善することがある。
 高齢者のうつ病も、進行すると自殺につながる恐れがある。うつ病患者は自分から症状を訴えることはまずないので、落ち込んだ状態が続くようなら、家族が精神科や心療内科に連れて行って診てもらうといい。

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