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2011/10/13

性同一性障害

 心の性別と身体の性別が一致しない「性同一性障害」。身体は男(女)なのに、心は女(男)なのだ。その原因は、生まれつきの先天的なものか、それとも育った環境による後天的なものかを推測できる症例がある。
 1965年、カナダのウィニペグに住むライマー夫妻に、男の子の一卵性双生児が生まれ、兄はブルース、弟はブライアンと名付けられた。生後 8か月のとき、ブルースは包皮切除手術の失敗で男性器を失った。息子の将来を憂慮した両親が、著名な性科学者のジョン・マネー博士に相談。博士の勧めで、ブルースは睾丸を摘出する性転換手術を受け、ブレンダという名前に改められ、女の子の髪形と服装で育てられた。
 ブレンダが 14歳のときに父親から真相を知らされるまで、一度も自分を女の子のように感じたことはなく、性同一性の不一致に苦しんでいたという。真実を知ったブレンダは男に戻ることを決意、自らデイビッドと名前を改め、男としての人生を歩む。そして 1990年に結婚し、妻の連れ子である 3人の子どもの父親となった。
 男女の性別意識は先天的なものであることを示す症例だ。人は胎児のときに性分化(男性化・女性化)して内性器や外性器が形成される。このとき、脳の中枢神経系も同様に性分化して男女の性差が形成されるが、何らかの原因によって身体的性別とは一致しない脳を持つことにより性同一性障害を生じると考えられている。

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